玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会

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zoom RSS 「原発さえなければ」  みんなで止める!玄海原発─市民訴訟のこれまで・これから─

<<   作成日時 : 2012/01/19 01:19   >>

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1月14ー15日、パシフィコ横浜で開催された「脱原発世界会議」へ、私達玄海原発プルサーマル裁判の会も参加してきました。ブース展示と、90分のトークイベントです。

これは、当日の配布資料です。2006年にはじまる私達の活動、裁判へいたらなければならなかった理由、これからのこと、すべてここにあります。

後日、PDF版をアップします。


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「原発さえなければ」

佐賀市(人口約23万人)は玄海原発から60kmくらいのところにあります。
 玄海原発は九州の北西部、佐賀県(約85万人)の端に位置します。立地している玄海町(6千人)を、唐津市(12万6千人)がぐるりと取り囲んでいます。
 すでに玄海1号機の設置から36年以上経過。プルサーマル計画浮上までは唐津市を中心に反対運動が展開されていたそうです。

私は、そのようなことを全く知らなかった。佐賀で生まれ、結婚後は横浜・千葉と関東に10年住んでいましたが33歳で佐賀に戻りました。4人の子供たちは自立し、現在は主人と犬1匹で佐賀市内に住んでいます
 50歳までは毎日が子育てと会社の往復で精一杯でした。新聞さえ読む時間がなく、慌しい毎日。だけど4人の子どもがいてくれて、仕事もがんばれました。
 「子どもは3歳までに一生分の親孝行をする」と何かで聞いていましたが、子育てというトンネルを出てから、この言葉にうなずきました。もっとあんな風にしてあげれば良かったと思うことばかりです。

 2006年はやっと自分の時間が持てるようになった頃でした。その年の2月7日、古川佐賀県知事は、唐突に玄海原発3号機のプルサーマル「安全宣言」を発表。私の反原発運動はその時からです。
 大切な子ども達の未来が酷いことになると知り、愕然としました。それまで知事は「プルサーマルは慎重に」と言い続けてきました。県民の命と財産を守るという立場で判断してくれる、と信じていた県民も少なくなかったかと思います。しかし知事は県民を裏切りました。

いち早く危機感を覚えた佐賀の主婦10人が立ち上がり、子ども達を守る闘いが始まりました。私はその時のメンバーの1人です。「原発とは?」「プルサーマルとは?」勉強会では初めて聞く事ばかりでした。
 その時の話は
@ 原発は原爆と同じ。プルサーマルの燃料は、長崎原爆の材料と同じプルトニウムである。
A原発の核のゴミを子孫に押し付けることになる。処理方策は何も決められていない。
Bプルサーマルは科学者間で意見が真っ向から対立している。
C原発の稼働の可否は、実質、県知事と地元町長のたった2人だけの判断による。
D原発を過疎地に作る訳は、人口密集地には作れないと法律で定められているから。
E被曝労働者なしでは原発は動かない。
このような話を聞き、安心安全な国と思っていた私は身も凍るような思いがしました。核の平和利用という言葉は真っ赤な嘘だったと思い知らされ、すぐにでも原発は止めるべきだと思いました。
 その後「プルサーマルの事前了解をしないで」と、2週間で2万余の署名を仲間で集めましたが、その署名は知事には届けられませんでした。

同時期に、アメリカのエドウィン・ライマン博士や日弁連の10名の方々も佐賀に来られ、識者の立場で佐賀県民にプルサーマルの危険性を伝え、また知事に面談を求めましたが、会うことはありませんでした。

同年3月26日、日曜日に二階経済産業大臣が来佐。古川知事は住民の声を無視して、「住民の理解は得られた」として事前了解を強行しました。
 命とお金、どちらが大切か誰の目にも明らかな事が通らないのが、原発政策なのです。

 私達は、玄海3号機のプルサーマルを止める手段として、市民の手でやれることをやろうと、県民投票を決意。「プルサーマル・大事なことは住民投票で決めよう佐賀県民の会」を発足。06年10月3日から2ヶ月間、県内各地域で座談会を開き、署名活動をしました。県民投票条例制定を求める49,609筆(法定数14,000)の署名を県議会に提出しました。

しかし翌2007年2月の臨時県議会であっけなく否決。
 理由は、「住民投票は議会の存在を否定する」「間接民主主義からの逸脱」「プルサーマルは議会が慎重に審議し判断する、県民では総合的な影響を評価できない」。県民には判断できないということでした。古い法律に縛られた住民投票は、民主主義と思わせておきながら、現実は市民の行動の矛先をずらし、怒りのエネルギーを削ぐ「ガス抜き」であると思い知らされました。私達は、本当に疲弊しました。

しかし私達は踏みとどまるわけにはいきません。なんとか運動を継続しようと、会を引き継ぎ「プルサーマルと佐賀県の100年を考える会」と改め再出発しました。
 その後も九電をはじめ、県・玄海町・国に対しても要望・質問書を出し、交渉を求め、市民の命と健康に関わる問題だからこそ、明確な説明を求め続けました。

しかし、九電は「企業機密」、県と玄海町は「国が安全と言っているから安全」が答え。国との交渉では「事故の責任は電力会社にある。国は安全に作業をやるよう電力会社に指導しているだけ」と、責任のたらい回し。誠意ある答えは未だに1つも得られていません。
 古川知事はこの6年間1度も県民に会おうとしません。(反対派にも賛成派にも会わないと言いながら、賛成派や九電には会っています。)

そして2009年5月23日、ついに玄海原発へMOX燃料がフランスから搬入されました。いっそうの反対運動を続けましたが、知事は全く県民の声に耳を傾けようともせず、2009年12月2日、県民に何の説明もデータ開示もないままに、玄海3号機で日本初のプルサーマルが運転開始されました。

玄海原発3号機のプルサーマルは実験そのもの。危険性は現実のものとなりました。私達は悩みぬきました。そしてやむにやまれず、これまでのあらゆる運動の延長線の上に、裁判を決意したのです。

 2010年2月21日に「玄海原発プルサーマル裁判の会」を立ち上げました。同8月9日、九州在住の原告130人で佐賀地裁に提訴。九州電力を相手に、玄海3号機MOX燃料使用差止請求をしたのです。そして…

 2011年3月11日。東日本大地震が起きたのは、奇しくも第2回公判の入廷中のことでした。
 この日を境に、私達の裁判運動もプルサーマル阻止から脱原発へと舵を切りました。原発に関心がなかった人達に1人でも多く伝えるために、いろんな場所でアピールし、座談会やイベント、再稼働阻止の抗議活動を何度も重ねてきました。中でも、座談会は初めて知った事実に真剣に耳を傾けてくれる方たちと出会える場所です。その後私達の行動に参加してくれる方も多く、大切な活動のひとつです。
 また市町の首長や、国・県・市町議員への協力願い、請願・陳情書提出、他団体との連携活動など、活動が毎日のように続きいくら時間があっても足りません。

 2011年7月7日。九電の再稼働の動きに急遽!2・3号機の再稼働差止め仮処分請求をしました。
 そして古川知事のやらせメール問題が発覚。これは、日本中の原発政策のもたれあいを暴露するもので、未だに何一つ解明されないまま、なし崩しにされようとしています。

 10月4日、玄海原発4号機が「人的ミス」で自動停止。「人的ミス」と軽くみなす九電の姿勢に、ますます原発の安全性に不信が募ります。
 11月1日、4号機が何の説明もないまま再稼働。私達は、全国の皆さんと連携して翌2日、全国6ヶ所同時抗議行動を実施しました。(九電本社、佐賀県庁、玄海町、経済産業省、佐賀県東京事務所、九電東京支店にて)
 12月1日、玄海原発1号機が定期検査で停止。(脆性遷移温度が98度であるという問題が指摘されている中での停止作業でした)
 12月9日の深夜、停止中の玄海原発3号機で1次冷却水(汚染水)が1.8トンも漏れ出たのに、すぐには県民に伝えられませんでした。このような事故であっても、法律上報告義務もないというのですから、ますます不信が募るのは当然です。国が隠蔽を認めているということではないでしょうか。
 12月19日、政府交渉に7名で参加。
 12月25日、玄海原発4号機が定期検査で停止。ついに九電の全ての原発6基が(玄海4基、川内2基)止まりました。

 そして12月27日。原発事故の甚大さが福島原発で実証された今、原発を止めることしか考えられないとして、ついに私達は念願だった玄海原子力発電所4基全ての運転差止訴訟を新たに起こしました。福島や関東からの避難の方も含め、全国から募った160名の新たな原告が加わり、おかげさまで総勢290名の原告団を結成することができました。

 放射能は生きる物すべての命を蝕み、未来を滅ぼします。原発は人権無視の差別を生みます。福島は何も終わっていないのに、再び世界に原発産業を輸出しようとしています。
 私達が福島原発事故から学んだことはただひとつ、原発を止めることです。

 佐賀は、とってもいいところです。どこまでも続く筑紫平野と有明海、玄界灘。自然の宝がいっぱいです。このふるさとを子ども達の時代にも残さなければなりません。 
 私達は、出来る限りのことをしてきました。これからも私達は福島の人たちに心を寄せて、子ども達の笑顔がいつまでも続くように、核のゴミをこれ以上増やさないために、「原発いらない」と訴えていきます。

 今ならまだ間に合います。原発を止めればふるさとを子や孫達に残せます。気付いた人が周りに伝えましょう。みんなで原発を止めましょう。

 私達は何の組織の後ろ盾もない、ただの市民の集まりです。これからも皆さんの支えが必要です。
 ぜひ皆さんのご支援とご協力をお願い致します。




玄海原発プルサーマル裁判の会
石丸 初美

〒840-0844 佐賀県佐賀市伊勢町2-14
TEL:0952-37-9212 FAX:0952-37-9213 携帯:090-6772-1137
E-mail saiban.jimukyoku★gmail.com  URL http://genkai.ptu.jp/
(★を@に変えてください)


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主な活動の軌跡



2004年4月 九電、玄海原発3号機でのプルサーマル実施を表明
2005年12月25日 佐賀県主催「公開討論会」(2011年にやらせ・仕込みが発覚)
2006年3月26日 古川佐賀県知事、プルサーマル事前了解
   10月3日〜12月3日 「プルサーマル・大事なことは住民投票で決めよう佐賀県民の会」発足、県民投票条例制定請求署名活動。翌年2月佐賀県議会で否決される
2007年2月 県民投票の会を改め「プルサーマルと佐賀県の100年を考える会」発足
   7月16日 (新潟中越沖地震発生)
2009年5月23日 MOX燃料の玄海原発搬入
   12月2日 プルサーマル営業運転開始
2010年2月21日 「玄海原発プルサーマル裁判の会」発足
   8月9日 3号機MOX燃料差止請求、佐賀地裁提訴(原告130人)
   12月1日 MOX燃料差止請求第1回公判
   12月9日 3号機ヨウ素もれ事故 九電に抗議、質問書、要望書を提出
2011年3月11日 MOX燃料差止請求第2回公判 公判入廷の最中、東日本大震災・福島原発事故発生。
   6月26日 再稼働へ向けた国主催「住民説明会」(7月6日やらせ発覚)
   7月7日 玄海2・3号機再稼動差止仮処分申立て
   7月8日 「市民でつくる玄海原発 説明会」開催・多久では県による説明会開催
   7月22日 MOX燃料差止請求第3回公判&2・3号機再稼動差止仮処分審尋 裁判の会事務所開き
   9月11日 脱原発佐賀行動・デモ行進
   10月21日 MOX燃料差止請求第4回公判&2・3号機再稼動差止第2回審尋、デモ行進
   11月2日 玄海4号機運転再開抗議・全国6ヶ所同時行動(全国との連携の下)
   11月25日 「あれから2年、さよならプルサーマル12・2緊急佐賀行動」
   12月19日 運転再開に反対する政府交渉(7名参加)
   12月27日 玄海原発全炉停止請求、佐賀地裁に追加提訴(160人が追加、計290人の原告団)

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2012.1.14.現在 稼動中の原発(あと少しですべての原発が止まります!)
東京電力  刈羽5号 2012年1月25日
中国電力  島根2号 2012年1月27日までに
関西電力  高浜3号 2012年2月20日
東京電力  刈羽6号 2012年3月末までに
北海道電力 泊3号  2012年4月末までに (日付は定期検査開始予想日)

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※2012年1月14日〜15日の脱原発世界会議(横浜)における配布資料を校正




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