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zoom RSS みんなで止める!玄海原発 裁判傍聴記

<<   作成日時 : 2012/04/15 13:20   >>

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みんなで止める!玄海原発 裁判傍聴記



 正確には、第6回MOX燃料使用差し止め公判。第4回2・3号機再稼働差し止め仮処分審尋。第1回1〜4号機運転差し止め公判。3本立て傍聴記です。

 4月13日金曜日。12時前、車を佐賀地裁に停め、集合場所の玉屋前交差点に向かうと聴こえて来ました。ジャンベの響き(Aさんによる)。エレキウクレレと歌(Oさん)。二十人弱のメンバーがチラシを配りつつ、拡声器での原発再稼働阻止のアピール。Nさん。T先生。Yさんと、マイクを繋いでおられました。傘無しでもなんとかしのげるかなという、それでも小雨の中1時間ほどのアピール。手作りののぼり旗や、イラストボードが、熱い中にも誠実で真剣な反原発の思いをより強く醸していました。


 午後1時前、佐賀地裁前に。原告団の傍聴券の配布と、一般傍聴券の抽選の手続き。結構煩雑な事務作業を、Eさん、Kさんを中心にテキパキこなしておられました。石丸代表、於保事務局長は報道陣対応。いよいよ、冠木弁護士、美浜の会の小山さんらの到着後、横断幕を手にして原告団の裁判所への入場。


 午後2時。第6回MOX燃料使用差し止め公判。前もって聞いていたのですが、裁判官がなんと3人ともこれまでと変わっておりました。若い裁判官達。公判終了後の報告会で冠木弁護士が、「裁判官の発言があり、やりやすくなるかも…。」ということを言われました。ど素人の感覚ですが、公判中確かに、裁判長が積極的に調停しようという雰囲気が感じられました。でも、公判そのものは、石丸さん曰く「遅々として……。」とおっしゃる通り、一つのグラフを作成する時に、9つのデータを使うか使わないかの一点のみの確認で閉じられてしまいました。フクシマはまだ終わっていない。このままでは再稼働されてしまう。という強い危機感を抱いて傍聴している一般人としては、あまりのあっけなさと、一般傍聴席に仏頂面で座っている一様に黒いスーツに身を包んでいる少なからぬ人数の集団の不気味さ(Kさんが、公判前、スーツの人達20人以上いると耳打ちしてくださいました。)に、肩を落としてしまいました。しかしこの場合も公判終了後の報告会。冠木弁護士と小山さんから、「求釈明書のやり取りだけではなく、こちらからデータを出して、それに対して九電に反論させる。今回の公判でそのやり方が通用しそうだ。」というようなことを話されました。本裁判は、ひとつひとつの主張の照らし合わせを丁寧に積み上げていかなければならない。遅々としているが、着実に積み上げていくしかない。そんな前向きなお話を頂いて、なんとか背筋が伸びたのでした。


 2時半。第4回2・3号機再稼働差し止め仮処分審尋(非公開)。法廷の隣。部屋の中央に大きな円卓。壁際には、ホワイトボードや私たちが座ったやや素っ気なくおいてあるソファーとパイプ椅子。こちらとあちらの弁護士の皆さんと、先ほどの三人の裁判官。それに開廷を宣言した女性書記官。

 審尋の中身。そもそも3・11以前の安全審査基準の下で建設された原発は動かしてはいけない。今の政府が再稼働の条件としている安全審査基準と4閣僚の安全性に関する判断基準も杜撰なもので、おそらく九電もその基準をクリアすれば再稼働するという考え方であろうから、再稼働を止めるよう仮処分を申請する。再稼働は、福島第一原発の事故の知見を得てから、まったく新しい安全基準を作成すること無しにはあり得ない。というこちら側に対して、従前の基準で安全である。緊急安全対策も施した。どこが悪い。具体的に示してもらわないと反論出来ない。書面で示してもらいたい。といったところ。本来なら、九電が、これまでの基準に乗っ取った対策で安全であると主張、立証せねばならないそうだが。とりあえず、後日こちらから書面を提出後、6月1日金曜日16:00より、次回の審尋の日程を決めて閉じられました。この場でも、裁判長の発言は積極的なものに感じましたが、最後の「もう少し早く出来ませんかねぇ。再稼働されてしまいますよ。」という冠木弁護士の声が耳に残ってます。
 もちろんこの会場にも、スーツの仏頂面が並んでおりました。それに、九電側の弁護士さん達の、討論に対するかなりずれたエネルギーの用い方と、何となく緩慢に見えるしゃべりと物腰に、これは別の意味でのエネルギー問題もはらんでいるのだと思ったのでした。


 午後2時半。3時半よりの公判傍聴整理券配布作業。


 午後3時過ぎ。再び佐賀地裁への入場式。1回目に続き、2回目の入場光景の撮影が行われました。この2回目、弁護士の3人の先生方が勢揃いして頂いた上、意見陳述の大役を引き受けてくださった、木村さんも参加して頂けたので、とっても良い写真が撮れたとウチのかみさんが喜んでおりました。1日に2回の「演出」でしたが、報道陣にもパシャパシャ撮ってもらえたし、何よりも、裁判所に駆けつけることのできなかった全国の仲間に現場の雰囲気を伝えることができます。ステキな写真を撮ることができました。


 午後3時半。第1回1〜4号機運転差し止め公判。また再びの法廷。黒いスーツを観ても驚きません。
 こちらは、格好良く黒いスーツをびしっと決めた、木村さん。福島から佐賀に避難されて、現在鳥栖在住。原告の意見陳述を行って頂きました。後から分かったことですが、福島の被災者の方本人が意見陳述をするのは、全国的にも珍しく、おそらく初めてではないかということでした。

 しっかりとした声で、切々と訴えられる被災地福島の現実。原発さえ無ければ被らずに済んだ様々な苦難の数々。あたり前の自分の人生を根こそぎ変えられてしまう理不尽さ。時折涙に言葉を詰まらせつつの、とても素晴らしい意見陳述でした。ぜひ、木村さんの意見陳述書を読んで頂きたいと思います。

 木村さんの陳述が終わると同時に、原告席と一般傍聴席の一部から自然と拍手がわき起こりました。スーツの方々は微動だにしませんでした。「法廷では御静粛に願います!御静粛に!」と言う声もほとんど同時でした。

 その後の公判。「運転」とはどういう意味ですか?(求釈明)と云う九電側の弁護士の言葉に唖然呆然。「カチンと来たよ。大人の理屈って嫌なもんだねぇ。」アイスクエアにて木村さん談。「被告側も答弁書の中に運転と云う言葉を使っていますよ。」という武村弁護士の言葉が心強かったです。「出来るだけ引き延ばしたいんですよねぇ。」といってくれた方がよっぽどすっきりするのだけれど。

 その後、すぐに次回の公判日程を決めて閉廷となりました。冠木弁護士によればこの裁判も、フクシマ以前の安全審査基準が破綻していると云うことと、さらに積み上げられ、今なお流動的である様々な判断基準も矛盾をはらむものであるから、そこを明らかにしていくと云う点では、残りの二つと共通するものであると云うことであった。あたり前に、まっすぐにですね。

 今日最後の公判も、かように肩すかし気味に終わったのでした。でも一つずつ丁寧に着実にですね。


 午後4時20分。アイスクエア。記者会見と裁判報告会。その中から印象に残ったことを書いてみます。
 石丸原告団長の話。今のこの日本で、原発再稼働など考えられない。3・11後のフクシマを無かったこととしようとしているのではないか。フクシマの悲惨な状況から私達が受け取るべき教訓は、全ての原発を止めると云うことです。

 木村さんの話から。福島で原発事故を目の当たりにして、玄海原発のある佐賀にやや躊躇したが、ひとたび事故が起きれば県境など関係ない。日本中に原発はある。佐賀を永住の場と決めて、再稼働させない様にすれば良いという思いもあって佐賀に移住し、原告に参加した。まだ事故の起きていない玄海で、真剣に活動する石丸さんの姿に感銘を受けた。原発から子どもを守りたい。作っても、動かしても、止めても危険。それが原発。止めることができたとしても長い時間、管理と監視が必要。それが原発。

 フクシマを前提とした新しい安全指針が必要なことは明白であると云うこと。
本訴と仮処分の違い。今回政府が打ち出した4閣僚の判断基準の杜撰さ。内容の周知がなされていないということ。冠木弁護士の話から。

 「再稼働に当たっての安全性に関する判断基準」いわゆる4閣僚の判断基準の驚くべき内容について、小山さんからレクチャーがありました。
「フクシマのような炉心溶融にはいたらないことを確認していると判断されること」、これが原発再稼働の判断基準のひとつとなりました。これまでは、耐震安全性評価によって、安全余裕を取り入れた基準が決められていましたが、今回の判断基準では、これまでの基準をないがしろにし、炉心溶融にいたるかどうかを判断基準にしてしまっているのです。

 開いた口が塞がらないとはまさにこのことです。もはや基準などではありません。何が何でも再稼働のあからさまな表明。何が何でも止めなければなりません。なりふり構わぬ再稼働の動きに、同じ人間、同じ日本で生活しているもののなせる技かと憤りを通り越して、猛烈な悲しみを感じてしまいます。


 4月13日。その同じ日に、政府4閣僚は、大飯原発の再稼働は妥当だと判断しました。あの驚くべき判断基準に則って。また、九電は、大容量電源車の訓練を行っていました。


 4月14日。今日午後5時。ラジオから、枝野経産大臣、福井知事と会談。「原発はこれからも日本の基幹エネルギー。大飯原発の再稼働は必要である。理解して頂きたい。」旨の発言をしたとのニュース。この短期間での発言の変遷には、なんとも言葉がありません。

 絶対に止めなければ。一人一人が、健全な、あたり前の大人の言葉を、子ども達の為にも、子ども達に向けても、発し続けていかなければなりません。

 まっすぐに、誠実に。

(O)


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    さよなら原発! 5・27 佐賀集会 
 
日 時:  2012年5月27日(日)
      13:30 集会開始
        14:30 デモ出発
集合場所: どんどんどんの森公園 佐賀県佐賀市天神3−2
        
主  催:『さよなら原発! 5・27佐賀集会』実行委員会 

トト・WEST
2012/04/16 10:37

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